「日本語なんてマジ使いにくいじゃん? フランス語を母国語にしちゃおうYO!」
無論、かの文豪に比べるべくもなく、僕の文章力はお粗末極まりないが、世のプロ・アマ問わず文章を書く人は、日本語のここが不便だよな、ってところはないだろうか?
個人的に悩ませてきた問題が、解決の糸口が見えたので、書き記しておく。
◯「ヴ」を使うか使わないか。
「レオナルド・ダ・ヴィンチが発明したバルブ」。
変哲もない文章に見えて、20年以上僕を悩ませてきた問題なのだ。
Vinciをヴィンチと表記するなら、Valveもヴァルヴと統一すべきじゃないだろうか。
仮にレオナルド・ダ・ヴィンチをダ・ビンチと表記するのは、そこまで違和感がない。
Vampire(吸血鬼)をバンパイアと表記するのも、まあ、大丈夫。
でもVamp(吸血鬼)をバンプと表記するのは?
なんだか、望遠鏡を担いで、見えないものを見ようとした人たちのようじゃないか?
オーイェー、アハーン。
◯「ゃゅょ」、「ぁぃぅぇぉ」などの拗音・促音の問題
フォン(fond=フランス料理などで使う出汁)とホン(phon=音の大きさの単位)の違いはなんなのだ。
「スマートフォン」が短縮形で「スマホ」になり、同じphoneなのに、商標権の問題でアイフォーンになる。
カタカナ表記は問題がイッパイだ。英国車好き以外の誰がジャギュアをジャガーだと理解できるのか。
◯長音(ー)の問題
僕は小学校の時、工学・機械系のカタカナ言葉の長音は省略しなさいと習った。
例えば、コンピュータ、メモリ、アセンブリ、コンパイラなどだ。
これは当時の文部省の方針で、2音節以上のカタカナ語は長音を省略してもよい、とされていたらしい。コピーをコピと書くのはダメで、さらに言うと、工学・機械系の言葉に限ったことではないし、絶対省略しろというものではないのだ。
ところが、その認識で30年もやっていくと、テック系ライターが「コンピューター」と表記してると、なんだかコイツ、電気に弱そうだな……と思ってしまう。他にも「コンピュータ」表記の横に「プリンター」「センサー」「モニター」表記が並んでると、気持ち悪いのである。かと言って、統一しようと「アバタ」なんて表記するとエクボはどこかな? と頓珍漢なことを考えてしまう。
面倒くさいことをしてくれたな、文部省!
◯解決策
もしかしたら、こんな感想を抱くかもしれない「マジどうでもいい」。
でも、そう、その通りなのだ。
そこまで気にして読んでるヤツなんていない、が真実だったのだ。
言葉・文章というのは、最終的に伝われればいい。
吸血鬼のつもりが、ロックバントになってはいけないのだ。
でも、「マジどうでもいい」って思ってるヤツに限って「言葉の乱れがー」なんて矛盾したこと言うよね。
オーイェー、アハーン。