勘違いして貰って欲しくないのは、僕は人と映画を見に行く時、相手が字幕版じゃなきゃ嫌だ、と言ったら、そっちを選択するだけの社会性はある、ということだ。
別に「吹き替え〜? ガキっぽいね〜」って言われても、「そうっすね〜、字幕読むと疲れません?」と答える。
泥沼になるし、嫌われちゃうから、あえて言わないだけなんだ。
なんとなく通ぶりたいから字幕版を選んでる、というなら吹き替え版にした方が良いと思う。
映画が凄く気に入って、俳優本来の声で、セリフ回しを堪能したいのなら、2回目は字幕版にすると良いと思う。
◯字幕派の言い分
外国人なのに、日本語で喋ることに違和感がある。
PR優先で下手くそな声優や、上手でも担当した人のイメージに引っ張られてしまうのが嫌だ。
俳優さんの声と演技が合わさって本来の映画だ。
◯吹き替え版の良い点
君は字幕を読むために映画を見ているんじゃないか。
そのセリフを読んでいる間に、俳優の僅かな瞳の揺らぎや、背景の光の移り変わりを見逃してしまっているんじゃないか?
シェイクスピアの時代に観劇しているんじゃないんだぜ?
音で聞き取れる長さに対して、読める長さが短いせいで、場面によっては、セリフそのものが短縮されてしまう。
時々、違和感がある会話や変な翻訳が出てくるのは、そのせいだ。
声優の演技やイメージって、よっぽど酷いの以外は君の集中力の問題だと思うけど。
◯それでも意見を変えないなら
オーケー、そこまで言うなら、英語を覚えればいいじゃないか。
どうして、そこまでこだわるのに、究極の選択字幕なしを選択しないのかなぁ?
好きでもないのにコーヒーをブラックにする位、子供っぽいと思わないか?
僕にとって映画は、脚本と演出だ。
出ているスターが誰それ、立派な賞をとった監督が誰々で、「映画通」の君が評価を左右されるなんて情けない!