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毒雲日記

冴えないワ・タ・シのポイズンダイアリー

「かわいい」は、むずかしい

女のかわいいってアテにならないなぁ、と誰かが言った。

男のかわいいと、女のかわいいは違うんだ、とまた誰かが言った。

僕が思うに、かわいいは褒め言葉ではないと思う。

 

対して「美しい」は褒め言葉だと思う。完璧、完全無欠の状態を美しいと言っても、かわいいとは言わない。かわいいという言葉は、完璧(美しい)というには何かが欠けているけれど、私個人としては好ましい、という状態を言う。

 

子供はかわいい。まだ未熟で、ひとりでは何もできないからだ。写真のモデルの子供を美しいと言っても、実際に会ったら、美しいとは言わないはずだ。

宝石は美しい。時にアクセサリを「かわいい」というけれど、その対象は安物だろう。

 

大人の男性に、かわいいは褒め言葉にならないことが多い。容姿ならともかく、一人で生きていく力のなさそうなヤツと言う意味だからだ。

女性が女性にかわいいと言う場合、私は彼女を認めています、という意味合いなのだと思う。美しいとかカッコイイとかだと、尊敬・憧れに変わる。

男性よる女性へのかわいいとは、隙があって、保護欲をくすぐられるとか、優位に立ちたいなどの感情より起因する。なので、「かわいいはつくれる」とかいうキャッチコピーを聞く度に、男女平等を言う割には、まだまだこの社会は男性優位なんだなぁ、と思ってしまう。

 

「かわいい」はさしあたりのない言葉だけれど、完璧を目指そうとする人間にとっては酷な言葉である。褒め言葉と思ってよく使う人は、TPOを少し考えるべし。

 

美術の物語

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