毒雲日記

冴えないワ・タ・シのポイズンダイアリー

一人部屋をなくしたら、世の中は良くなる

現代日本の色々な問題は、家の間取りによって起こっているのではないか、という暴論である。

今直ぐやめるべきなのは、子供に一人部屋を与えるということだ。

 

親はどうして、子に一人部屋を与えるのか。

理由をざっと考える。

子供とは言え、プライバシーは必要だ。独立心を養うため。集中して勉強をしてもらうため……等。

僕が思うに、よっぽど立派な親御さんじゃない限り、期待したこととは逆効果になる言わざるを得ない。

 

プライバシーは、間取りによって守るものではなく、人と人との関係性で発生するものだ。これは他所で話してもいい内容かそうでないかを、人とのコミニュケーションで学び、社会性を会得していくのだ。イジメ問題解決。


独立心は、本当に独り立ちした時に養われる。一人部屋では、逆に親への依存心が養われる。外からの干渉なく、お金を稼ぐこともなく衣食住、全て損なうことはないのだ。一人部屋が安心して閉じこもれる楽園(或いは監獄)となっている。不登校ニート問題解決。

 

一人部屋で集中して勉強する訳ない。まず、集中できる状況では集中力は養われない。集中が乱されるところで発揮するからこそ集中なのだ。そして、一人部屋ですることといえば、良からぬ事で青春のパッションを燃やすことに決まってる。一人部屋がなければ、二次元の女の子に現を抜かして、自家発電をするチャンスが減り、子供は野に下り異性の尻を追っかけるはずだ。少子化問題解決。

 

子供の時に一人部屋が欲しかったのに、貰えなかったという人は、子供に自分の無念を晴らすために与えるのではないだろうか。でも、自分が今、一国一城の主となっている原動力は、その時の無念だったのではないか。自分の空間を持つというのは、子供にとって強い憧れだ。親の威厳が失墜しているのは、そんな理由もあるのかもしれない。なにもかも与えすぎで、満たされすぎてしまっている。大人になりたくない。

 

結婚する気もなく親の持ち家にパラサイトして、給料は全部趣味に使ってしまっている僕が言うのだから、逆に信憑性あると思う。

一人部屋が、こんな大人を今も量産しているぞ!

眼を養い手を練れ―宮脇檀住宅設計塾

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