毒雲日記

冴えないワ・タ・シのポイズンダイアリー

僕が社員番号を忘れても出社できた理由

昨日の夜勤で、プリント紙に自分の社員番号を書く機会があった。

ペンを走らせようとして気づいた。

 

俺、社員番号が思い出せない……(左目を押さえながら)。

くッ! 奴ら、俺の記憶を何処まで弄くったんだ?! 

 

……というのは勿論冗談で、本当にど忘れしてしまったのだった。

 

オカシイのは、その日も僕は、いつもどおり会社の入管所の端末に、テンキーで社員番号を入力して出社していたのであった。

 

セカンド・ネイチャーという言葉がある。

歩く、笑う、寝る、殴るといった生得的行動と区別して、例えば車の運転でブレーキペダルを踏むと車が停止するというのは、本来関連性のない行動である。

しかし、運転免許証を持ってる人間は、人が飛び出してきたら、手を付きだして足を踏ん張って止まろうとせず、とっさに右足がブレーキペダルを踏む。

こういう経験や訓練の結果、後天的に習得した、ごく自然な動きのことをセカンド・ネイチャーという。

 

つまり、僕の入社の一連の行動は、社員番号を認識して入力しているのではなく、テンキーを叩く動きをルーティンとして憶えていた……という訳である。

 

そんな訳で、僕は職場のPCのテンキーを、入社の時と同じように無心で叩いた。

セカンド・ネイチャー

セカンド・ネイチャー