サイゲームスよりリリース予定のシャドウバースの(多分)第二回クローズドβテストの参加権が当選し、早速遊んでみた。
*このレビューは、クローズドβテスト版を遊んでの感想です。
このゲーム、端的に言ってしまえば、トレーディングカードゲームであり、恥も外聞もない言い方をすれば、ハースストーンをパクったゲームである。
ハースストーンが洋ゲーらしく、ビジュアル面においてはバタ臭いというか、純ファンタジー風なのに対して、シャドウバースはいわゆる「ラノベっぽい」絵柄を採用している(重厚なテイストのイラストもある)ので、ハースストーンではどうにも萌えられなかった諸兄にも気になるゲームかもしれない。
……というか、選択できるキャラクター7名のうち、5人が女性という偏った男女比からも、このゲームのターゲット層は予測できる。
僕が気になっていたのは、システム面でのハースストーンとの相違である。
基本的なゲームの流れはハースストーンとほぼ同等である。カードの性能を表す攻撃力耐久力の配置や、一ターンごとにカードを召喚するためのマナが増えていくことなど。ハースストーンにおける、挑発、雄叫び、断末魔などの効果を、微妙に言葉を変えて実装している点にはちょっと苦笑い。
自分が目に付いた点は、フィールドカードと進化というシステム。
フィールドカードは、場に召喚することで効果を表すカードで、例えば、召喚しているキャラクターの能力を強くしたり、◯ターン後に壊れて強力なモンスターが生まれたりする。
進化は、ゲーム開始から先攻5ターン後(後攻4ターン後)に解禁されるキャラクターを強化できる切り札的な要素で、進化することで攻撃力/耐久力がアップしたり、新しい能力が発動したりする。また、召喚したターンにユニット(召喚したキャラクター)を攻撃できるので、不利な状況を覆す事ができる。
シャドウバースは、ユニットが簡単に召喚しやすいので、からめ手よりもユニット同士の殴り合いという側面が強いような気がする。
そこで気になったのが、激しいエフェクト。ゲームをより盛り上げたかったのかもしれないけれど、思考の妨げになるレベルで、ちょっと過剰すぎる。
攻撃のエフェクトとインターフェイスのエフェクト(指定・矢印など)も同じようなエフェクトなので、みづらい。文字に至るまで過剰なハイライトを入れるので、折角の高解像度ディスプレイなのに、ぼやけて低解像度に見える。
この点においては、ハースストーンは洗練されていると思った。
でも、ハースストーンとは異なるゲーム性がある、と言うことは解ったので、こちらも正式リリースしたら遊んでいきたいと思う。