毒雲日記

冴えないワ・タ・シのポイズンダイアリー

音楽が売れないのは、ソーシャルコンテンツとして終わったから

コールドプレイの新しいアルバムを買った。

ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ

ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ

 

 

前回のゴースト・ストーリーズより僕は好きだ。ファーストとセカンド・アルバムのときのような、「新しさ」を感じないのは、僕の方の問題なのだろう。

 

サード・アルバムの「X&Y」はコピーガードが付いていて、折角買った曲をアイポッドに入れる事ができなかった。たぶん、それくらいから、なんか音楽って著作権とかいって利益守るのに必死で、カッコ悪いな、と思った。

おそらく、音楽が売れに売れた時代というのは、その曲が名曲かよりも、誰も彼もがその曲を知っていて、話題にできる事のほうが重要だったのだと思う(今のヒットチャートでアイドルグループが寡占しているのは、曲が理由ではないだろう?)。

 

今は、その役割はソーシャルゲームが担っていて、音楽業界がコピーガードや海賊版、違法アップロードを規制しても、過去の栄光は取り戻せない。

メガヒットするアーティストを期待しても、現代人の音楽の嗜好は、もっとパーソナル(私的)になった。「プレイングなう」で有名ドコロをツイートしない。

嫌い合ってた同僚が、モンストを通じて仲良くなることはあっても、AKBが好きで仲良くなったりしない。たぶん。

 

最近、ハンドキャンプで音楽を買った。

参照:Bandcamp

 

ハンドキャンプはアーティスト本人(プロ・アマ問わず)が直接楽曲を販売し(価格はアルバムで数ドル程度、設定価格以上も投げ銭として支払うことができる)、プロダクションや著作権保護団体などが間に入らない。

当然、タイアップやPRなどは最小限になるが、今の時代にあっている気がする。

楽曲はブラウザ上で最後まで聞けるし、上のようにブログに貼り付けることだってできる(買ったのはこのアーティストではないけれど、Amazonだと輸入盤が約3000円、ハンドキャンプだと£8.99・この時のレートで約1200円だった)。

 

薦められるままに、作られた流行に沿うのではなく、知っている誰かがすすめる曲を購入したり、他人と共有せずに自分だけの曲として楽しむ。そんな時代になったんじゃないかな。