日記と書いておきながら、数週間前の出来事だけど秋葉原のとあるPCショップで体験してきた。
VIVEについて、こんな辺境のブログにたどり着いたのだから、何も知らないってことは無いだろうけど、一応言っておくとVRヘッドマウントディスプレイの事だ。
僕はヘッドマウントディスプレイに興味があり、昔エプソンのモベリオというものを購入して痛い目にあった。
メインブログのレビュー:
通常のヘッドマウントディスプレイとVRヘッドマウントディスプレイの違いは、視線の動きを追従してあたかも別の世界にいるかのような体験を供することである。
店頭での体験は約15分間。
まず、スタッフに予約をお願いする。あまり希望者がいなくて前のお客さんが終わるまで少し待った。
VIVEと現状の対抗馬といえるオキュラスリフトとの一番の違いは、部屋全体をトラッキングして人の動きをVR空間に反映できる機能だ。ところが今回は狭い店内のため視線移動のみ(ヘッドトラッキング)だけに限定されていた。逆に、VIVEを導入するにあたって、そんな広い空間確保できないよ、という人にも、オキュラスリフトと同じように椅子に座りながら使用できるので、そこで悩むことはなくなった。
ヘッドマウントディスプレイ本体を装着するのに、(皮肉なことに)オキュラスのロゴに似た穴の空いたアイマスクをつける。不特定多数の人間が取り付けるため、衛生的な配慮だと思う。こういう製品がすでに流通しているってことにまず驚いた。
本体を装着して、直ぐはドット感があって高精細といってもこの程度か、と思った。ヘッドフォンを装着し、穴の空いたお玉のようなコントローラを手渡されて、VR空間を見渡せれば、もう気にならなくなる。その場でグルグルまわれば、現実世界で自分がどの方向を向いているのか、少々方向音痴のきらいのある僕にはわからなくなってしまった。
ヘッドフォンごしに外からスタッフが操作方法を支持してくれる。室内トラッキングができないので、移動はワープだ。コントローラの先からレーザーポインターを照射して、その先にワープする。
体験したコンテンツは、どこかの研究所の中といった景観で、大きな机に様々なガジェットがおいてあり、床にはロボ犬が跳ねまわっている。机の上のガジェットは全て動作する。目の前にワープして手前のアイテムをコントローラのトリガーを引いて「掴む」。あるアイテムは色とりどりの風船を作る装置で、風船の色を指定できる。ロボット犬は、ボールを転がすと取ってくるし、撫でようとすると腹を見せる。
オキュラスリフトには今のところ、こういうWiiリモコン的コントローラは同梱されていない(開発が間に合わなかったらしい)が、VR空間をクラシックなゲームコントローラでやるのと、こういうコントローラでやるのでは雲泥の差だと思う。
研究所には、ミニゲームの筐体が置いてあり、操作するには装置の目の前の球体をコントローラでキャッチし、その球体を自分の目の前に持ってくる動作で、その世界に入り込むようにしてワープする。
短い時間の中で僕が体験したのは3つ。
最初は、コントローラを戦闘機に見立てたシューティングゲームで、例えるなら空中金魚すくい。敵の弾丸を三次元に避け、弾を当てて撃破する。立体視なので非常に自然だった。コントローラには振動機能が付いていたが、ちょっと弱い。軽く作られているのでしょうがないかもしれない。
ふたつめは、一人称視点のアングリーバードのようなゲームで、投石器で撃った弾でブロックを崩していく。まあ、それだけかって感じだった。
3つめは、太陽系の惑星をシュミレーションしたもので美しかったし、土星の中に顔を突っ込んだりできた(光の中って感じだけど)。天体はコントローラで掴むことができ、物理エンジンで自然に落下する。その落ちてきた天体をキャッチすることがとても自然にでき、すごく驚いた。
総括するとスゴく楽しかったし、映像やゲームの未来はこれだ! と思った。値段は少々お高いが、とても安定して動いていたし購入意欲を刺激された。自分はPCから新調しなければならない。スタッフによると、メモリは最低16GBあれば動くが、64GBが望ましいそうだ。簡単に言ってくれるぜ。
価格に見合っていると言えるかもしれないが、PSVRはVIVE程の解像度は望めないそうだ。
スマートフォンのタッチデバイスがゲーム機としても幅を聞かせている今、コンシューマ機はVRが次の聖域な気がしてならない。任天堂の次世代機「NX」は、一部ではタブレット端末と噂されるものの、一向に正体が明らかにならない。個人的にはマイクロソフトのホロレンズのような複合現実型のデバイスとTVモニタを使用したゲーム機になるのでは、とVIVEを体験して夢想した。
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